14冊目:寂しい生活/稲垣えみ子

元朝日新聞の著者が、3.11の原発事故を機に節電生活を始めた。
電気の消費量を、今の半分にするという目標に向け、
どんどん家電を捨てていく。

人が不便、貧しいと呼ぶ、超節電生活に自ら突っ込んでいく中で、
生きていくために必要なものがほんの少ししかないことに気づく。
そんな冒険物語。

文中の一節
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自分の目で見て、自分の頭で考えて、自分の手足でやってみるということ。
もしやそのことを、今の世の中は「不便」と呼んでいるんじゃないだろうか。
だとすれば、不便って「生きる」ことなんです。
だとすれば、便利ってもしや「死んでいる」ってことだったのかもしれない。
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忙しい世の中で、日本一忙しい街である東京で生きてく中で、
いろんな人・物・情報に触れるし、みんな過剰なまでに何かを欲しがっている。
生きていくために、自分の人生を豊かにするために、
本当に「大切な何か」以外を、どんどん捨てる勇気さえあれば、
いままで気付かなかった、確かに持っていたんだけどずっと眠っていたような
「大切な何か」が動き出すのではないだろうか・

断捨離が流行るのも、みんな必要なものが見えなくなっているから、
欲しがりすぎることが、感覚的に違うと思いつつも
そっちに流れてしまいそうな自分を止めたいからなのかもしれない。

13冊目:急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。/小霜和也

ひさびさにドンピシャのタイミングで、出会えた本。
自分の本業に直結する本との出会いの良し悪しやタメになるかどうかは、
自分の能力や経験値を少し超えたところにある内容の本であるか、
がかなり重要で、ひさびさにピタッとそれがはまった。

デジタルアドによるコミュニケーションは
細かくセグメンテーションされた、精度の高いターゲティングができるからこそ
届け方から逆算したクリエイティブが必要で、
そこのアイデアを考えるには、受け手の状況に対する創造力が不可欠。

どんなデバイスで見られるのか、
どんな気持ちの時間に見られるのか(オン/オフ、朝/夜)
どこで流れるのか(youtube/SNS)
商品との関与度は(知ってる?使ったことある?)

しっかりと相手の気持ち・状態に沿ったコミュニケーションの設計さえできれば、
嫌われ者になってしまったマス広告、信頼を失いつつあるデジタル広告ともに
もう一度、生活者にちょっとくらいは気にしてもらえるようになるのではという希望を持てた。

また、デジタルが旗振り役となった統合/平準化の流れは止めようもなく、
自分の領域を規定してしまったら、完全なるオワコンになってしまう。
(若い人でも既にそんな人がいっぱいいる。)

マスもデジタルもプロモーションもPRも関係なく、
視座を高く保ち、統合COMをプロデュースできる。
そんな力を身につけないとやばい。