26冊目:未来の年表/河合雅司

少子化/ウルトラ高齢化に起因する、
年金、介護、空き家、晩婚化、未婚化、過疎、大学倒産、空き家、
などはそれぞれ単体の問題として語られがちだが、
当然ながら、複雑に絡みあい影響を与えながら、
問題の根本的な解決を難しくしている。

この本では、出生率と死亡率に各種統計データを合わせて分析し、
5年後、10年後、20年後、、、未来の日本の人口動態がどうなるのか、
その時に起こりうる国力低下、国防の危機、について、
極めて客観的、かつ体系的に整理されており、
今の日本がいかに危機的な状況なのかが理解する以上に、
辛くなるほど、腹落ちさせられる一冊。

大量生産・大量消費で経済成長してきた
過去の成長戦略の延長戦上の施策しか打てなければ、
2115年、およそ100年後には日本の人口は5000万人を割り込む。
人口現象のスピードをなんとか緩めながら、
手を打つための時間を稼ぎ、「戦略的に縮む」ことしか残された道はない。

今持っているものを再度認識し、
効率的かつコンパクトにけれども豊かに。

国が置かれているマクロトレンドは、
当然ながら個人の生き方にも影響してくる。
ファンベースだったり、貯信の考え方だったり、
「縮む」以上、経済的な豊かさでない価値観の重要性が
ますます高まっていくのだろうと思う。



25冊目:なぜ「戦略」で差がつくのか/音部大輔

P&G、ダノン、ユニリーバ、日産、資生堂のマーケティング部門を
育成・指揮してきた著者が書いた「戦略」を日常的に使える道具にするまで
腹落ちさせることのできる名著。

面白くて次々とページをめくってしまう
マーケティングの本に出会ったのは久しぶりだった。

安易に使われがちな「戦略」という言葉の意味を
「目的達成のための資源利用の指針」と定義し、
さらに「良い目的」の置き方と「資源」とは何かを紐解いている。

内容の実用性が非常に高く、経営だけでなくチームビルディング、
もっというとプライベートにおいても
達成すべき目標があるところには全て戦略が適用される。

時間という有限の資源の中で、どう人生を生きるか。
というお題はまさしく戦略的に考えるテーマである。

以下、忘備録。

●戦略と似てるもの
計画→戦略を実行するための手順なので戦略よりも下位の概念
目的→目的を達成するためにどうするかが戦略
理念→究極目標、存在意義。影響を与えるが方針を差ししめすものではない。

●戦略が必要な理由
達成すべき目的がある
資源に限りがある

●戦略があると何がよいのか
効率的に資源活用でき、効率的に目的達成できる(効率の視点は2つ。達成の度合い、資源消費率)
経験値を獲得できる。負けても良い負け、被害を最小限にできる。
意思決定に役立つ。戦略が意思決定の大義、根拠、説明になる。
計画に一貫性と安定性がでる。戦略と異なる意思決定を避けられる

●良い目的とは
SMAC specific/measurable/achievable/consistent
SMART specific/measurable/achievable/relevant/time-bound
※methological/agreedの場合も
※achievable帰納的と演繹的
&focus できれば1点。多くても3つ、

●目的の再解釈
メンバーシップカードの導入→顧客情報の管理
思考のスイッチを入れる問い 何が問題か/ある場合とない場合

●資源とは
内部資源
外部資源
内部資源になりそうなもの
外部資源になりそうなもの

●内部資源
人材/製品技術、製品、サービス/資金、予算/営業力/製造技術、流通技術/ブランド/時間/人脈/経験や知識/過去のプラン
※知識の種類(直接的な知識/副次的な知識/共通することで得られる知識)

●外部資源
代理店/メディア、取引先、提携先/

●内部資源になりそうなもの
差別化/スキル/技術/能力/コアコンピタンス

●外部資源になりそうなもの
政府、業界団体、オピニオンリーダー/ユーザー(ブランドのファン)/競合の活動

●資源の二面性
全員が得意なことをしているチームと苦手なことをしているチーム

●資源係数をあげる
補完と相乗、代替、相殺

●資源の均質化
組織は脆弱に。ダーウィン進化論。

●戦略を持つことの意義
成功確率があがる
目的のよりよい達成ができる
いい失敗で経験値を獲得しやすくなる
再現性の確保
有意識の力
パニックを防ぐ
自損事故を防ぐ
意思決定を助ける
目的を共有する
摩擦を下げる
権限委譲を助ける

●戦略の階層
上位の手段(資源)が下位の目的になる

●不確実性を読む
自分ではコントロールできない不確実なもの
競合、他人、上司、自社のことを理解するのに
・なぜそんなことをするのか
・なぜそれができるのか
の視点で問う。

保育園

私、渋谷区に住んでます。
妻も働きに出ているので、復職にあたっては子供を保育園に入れる必要があるのですが、
少しマシになったとは言え、渋谷区は引き続き待機児童が多い区です。

44点(受託無)の状態で応募した一次募集では、
みんなのアドバイスに従って嘆願書も書いたのに
残念ながら保育室での待機児童が決定(2/7発表)していたのですが、
妻が復職して44点(受託有)で望んだ二時募集(3/8発表)で見
事希望の園(しかも第一志望!)に内定することができました。

ここからはあくまで私見ですが、

①やはり44点(受託有)が最低ボーダーライン
②どうしても入りたい園があって、
最悪待機児童で待つ覚悟がある場合は二次募集にかけるという作戦は悪くない。

渋谷区は待機児童削減に向けちょいちょい新設の園があります。
その際、一次募集で44点(受託有)は軒並み内定している模様。

我が家は一時募集で44点(受託無)だったのが、
二次募集の時点で突如44点(受託有)として登場、
かつ、希望の園に辞退者が現れた。
という幸運が重なり第一希望に内定できたと予想しています。

今の園の前に内定していた保育室だと、
通勤が1時間程度余計にかかる想定だったので、
ほんとうに助かる。。。

みんな保活に関しては本当に頑張ってるし、生活かかりまくってるし、
気持ちが焦る割に、できることも意外とすくない。※情報収集くらい。

渋谷区はもう一息、気合いを入れて子育て家庭を支援しいと
切に願います。。。

とにかく、よかった。。。

24冊目:ファンベース 支持され、愛され、長く売れ続けるために/佐藤尚之

人口急減やウルトラ高齢化、超成熟市場、情報過多などで、新規顧客獲得がどんどん困難になっているこの時代。
ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方の指南書。

重要性を概念的に説くだけでなく、豊富なデータや事例を挙げて具体的に紹介している
非常に実用的な一冊。


ただ、個人的には、ファンベースという概念は単なる広告手法ではなく、
もはや、生き方そのものに近い。

自分の生き方のスケール感を決めて、自分の周りにいてくれる人を大事にしていく。
その中で生まれる人間関係を紡いでいき、自分の人生をプロデュースしていく。

車や時計や酒や女や洋服・・・など、
全員にとってわかりやすいアイコンを追い求めることはマスベース的なのかもしれない。

客観の評価を求めるのでなく、主観に正直に。
相対評価ではなく、自分自身の絶対評価で。

難しいけれど、そうやって生きることで、
自分の価値観が浮き彫りになり、
それに共感する人・モノ・コトだけが残るようになり、
選択肢も情報も大量に溢れる世の中で、
流されて疲弊しないで自分の人生を生きることができるのでないか。

そんな気がしている。


23冊目:神山プロジェクトという可能性〜地方創生、循環の未来について〜/NPO法人グリーンバレー、信時正人 共著

とあるセミナーで、この本の中心人物として出てくる、
NPO法人グリーンバレー理事長の大南信也さんのお話を聞いた。
少子高齢化と東京一極集中による、すべての地方自治体が抱える過疎問題に対して、
大南さんを中心に神山町は「創造的過疎」をテーマに真っ向から取り組む。
過疎は避けられないという前提にたち、過疎の質を変えるべく、
移住を増やし、仕事を作り、地域の人で全力でもてなす。
田舎での生活(仕事もプライベートも)をおせっかいなまでにサポートする。

ワークインレジデンス、自分プロジェクト、など
全ての打ち手が有機的に繋がり、自走していくことで、
神山町がどんどん魅力的になり地域内でのヒト・モノ・カネを循環していく話に
非常に心が動かされて、おさらいもかねてこの本を購入。

ただ、この本はむっちゃ惜しい。
単なる公演の再録なので整理もされていないしグラフや写真もほぼない。
セミナー後の熱冷めやらぬ状態でなければ少し読み切るのがきつい。

大南さんのプレゼンの熱とその時の資料がそのまま本になっているんであれば
即買いなんだけどな。。。